日本造園学会(JILA: Japanese Institution of Landscape Architecture)の薦め

4月 21st, 2011 by Taguchi Leave a reply »

今日、4月22日はEarth Dayです。そう、「地球環境について考える日」なのです。

「環境問題は、人と生物、地球、人と人のコミュニケーション問題ともいえます。そして私たちはだれも、この地球と100%関わり、家族や友人との間柄にも似た不可分の関係を持っています。だからアースデイは、私たち一人ひとりのものなのです。
 アースデイには、代表も規則もありません。民族・国籍・信条・政党・宗派をこえて、だれもが自由にその人の方法で、地球環境を守る意思表示をする国際連帯行動です。すべての人が、同じ輪の上で自由に起こせる、世界初でおそらく唯一のアクションがアースデイです。あなたもぜひ、自分と地球とそこに住むたくさんの生命との対話、アースデイ・アクションを起こしてください。そして、その活動を互いに知らせあい、大きな輪をつくりましょう。」
http://www.earthday-tokyo.org/2011/aboutus/ target=”_blank”より引用

私にとっては、ランドスケープの仕事をすることが地球環境を考える事だと思っています。もちろん、依頼者の意向によっては、常に地球環境がに良いこととは言えませんが、少しでも環境のことを理解して欲しいと思って、仕事をしています。そして、人、自然、生物のバランスを取りつつ、将来の計画・設計することが、今日のランドスケープの課題であります。

さて、今日、私がEarth Dayにちなんで、ランドスケープに関心ある人に対して、普及活動をしたいのが、日本の造園学会です。昨年まで知らなかったのですが、この日本の造園学会は、海外にいる人も入会出来るのです。私のほうは、昨年、そのことを知りまして入会させて頂きました。(一方、アメリカ造園学会のほうは、大学院時代から入会してていましたが。。。)入会すると、学会誌も丁寧に船便で、きちんと送られてくるのです。

日本造園学会誌 ランドスケープ研究

日本造園学会誌 ランドスケープ研究 - SEA MAILのスタンプが見えるでしょうか?

特に、海外にいるからといって、学会費が異なるわけではありませんので、日本のランドスケープに興味ある方は、入会してみるのも良いのではないでしょうか?日本と海外といった国を問わずグローバルな人たちが、この際に入会して、学会やCPD(CPD 継続的専門能力開発=継続教育 (Continuing Professional Development))等のイベントに参加して交流すると面白いかもしれません。また、ほとんどの学会には、学生に対して、学割価格がありますので、学生のうちから積極的に関わってみると良いと思います。ちなみに、私は、卒業してから何度も後悔したことがあります。

米国には、17,000人の会員を有するアメリカ造園学会(ASLA: American Society of Landscape Architecture)があります。日本が学術的な一方、こちらは、ランドスケープアーキテクトの専門職を中心とした学会であると思います。日本のように研究の学会誌が届くことはなく、Landscape Architecture Magazineという、設計・デザインを中心に扱っています。さらに、就職情報から、ランドスケープのプロジェクト事例、環境技術などなど、新しい情報を常に多く提供しています。

日本造園学会は、3,200人の会員ということですので、海外でランドスケープで働く人も入会し、もう少し人数が増えると良いですね。アースデイでテーマにしているように、多くの人がお互いに交流していくことで発展していくのだと思います。

「地球のことを考える」
ランドスケープデザインは、大きな規模の大地を敷地として扱う為、環境デザインとして扱われることが多々あります。環境デザインといって華やかしい職業を想像するかもしれませんが、まだまだ、ランドスケープアーキテクトの仕事は、一般の人には知られておらず、職業的にも難しい分野でもあります。しかし、これからは、都市や自然環境、建築や土木といった分野を、全体・総括的に扱うことのランドスケープの立場は、重要になっていくだろうと私は信じています。

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2 comments

  1. GenkiKawai より:

    日本造園学会に入会してみようと思いました。
    今日このページに初めて出会いました。はじめまして。
    私は京都の造園土木の工事中心の会社で今、2年目の梅雨を迎えています。
    私はあなたのようにいつか海外の事務所で働いてデザインの仕事をしたいと願っているものです。
    夢を実現するために今、計画を練っています。
    あなたのような方がおられるのは心の励みになります。
    また、勉強がてら、このHPを訪れたいと思います。ありがとうございます。

  2. Taguchi より:

    どうも有難うございます。造園学会は会員を増やそうと努力しているそうなので、ぜひ会員になってください。あまりデザインの内容は少ないと思いますが、いろいろと交流してもらえたらと思います。最近ではフェイスブックを利用して、情報を共有していますよ♪

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