まちづくり・都市デザインの本(アーバンデザイナー、都市計画家、建築家、ランドスケープアーキテクトの辞書として)

4月 12th, 2011 by Taguchi Leave a reply »

久しぶりに新しい本で、これは良い!と思った都市デザイン・計画の本がありますので、皆さんとシェアさせて頂きます。タイトルは、「The Language of Towns and Cities」といい、2010年の11月に出版されたばかりです。まちづくり・ランドスケープにおけるキーワード・用語について、とても明快なグラフィックと共に、簡潔に重要な点がが抑えられています。

例えば、「Open Space」という言葉を引いてみると、Figure-ground study(白と黒により、建築物と空地を塗り分けたダイアグラム図)と共に、世界の代表的なスペースがまとめられています。各425mというスケールで書かれているので、そのボリューム感や広さを感じ取ることができます。

Open Space - ©The Language of Towns and Cities

Open Space - ©The Language of Towns and Cities


このような事例が30も載っていて、その事例の多さに驚かされます。
Open Space - ©The Language of Towns and Cities

Open Space - ©The Language of Towns and Cities


上の二つをみると、以前に紹介したニューヨークのPaley ParkBryant Parkも載っており、そのスケール感の違いがはっきり分かります。この本によると、Paley Parkは390㎡、一方、Bryant Parkは3.2haですから、Paley Parkの約82倍も大きさに違いがあるのです。共に、都市において、とても成功している公園だということは間違いあません。
 
米国のランドスケープアーキテクトの多くの方が持っている本に、Time-Saver Standards for Landscape Architectureという本があるのですが、それと似たように辞書のように使用でき、机のそばに一冊置いておくととても便利だと思う本です。そして、読んでも面白く、あまり飽きない内容です。大型本ですので、少し大きくスペースをとってしまいますが、まちづくり、ランドスケープ、都市デザインに関わっている方は、一人一冊持っていて損することはないでしょう(特に英語の都市・ランドスケープ関係の文章を読む方)。このような本をリファレンスにして、敷地計画・まちづくり・ランドスケープデザインをしていけば、より良い空間を、人々のためにつくり、提供することができるのではないでしょうか?もちろん、私も購入させて頂き、よりよいランドスケープを計画・デザインするために日々努力しています!
 
 
参考資料:

↑日本でいう建築設計資料集成のランドスケープ版というところでしょうか。同じような本で、新しいバージョンとして以下の本もあります。二つとも米国でRLA(Registered Landscape Architect)の資格を取るのを目指す為には、バイブル的な(必読書)本です。

関連記事

Advertisement

コメントを残す

Comments links could be nofollow free.