ランドスケープ留学のアドバイス 続編02 大学院留学と奨学金・金銭面

2010年 7月 24日 土曜日by Taguchi Leave a reply »

7月の始めに日本に一時帰国していました。その際に、母校の明治大学において、学生達に対してランドスケープの良い刺激を与えてほしいとのリクエストがありましたので、ちょっとしたプレゼンをさせて頂きました。特に、ランドスケープデザイン関連の学生達からは、海外への留学に関して、数多くの質問がありました。ランドスケープに興味をもってくれる学生がいるのは、本当に嬉しい限りです。

明治大学のランドスケーププレゼン資料1 ルイジアナ州立大学

明治大学のランドスケープに関するプレゼンの資料の一部。ルイジアナ州立大学のプログラムについての紹介。


 
やはり留学となると、皆さん、どのようにしたら良いのか分からないようです。皆さんが一番悩むところは、なかなか「留学をする!」といった決心が出来ないところにあるようです。何となく、留学をしたいというような気持ちでは、英語の勉強などの気合の入り方が違うので、TOEFLなどの点が伸び悩んでしまう傾向にあるようです。。。これでは、なかなか最初の一歩を踏み出すことが出来ません。
さて今回は、留学に関する金銭面のことについて、数人の学生から同じような質問がありましたので、ブログに書いてみることにしました。

>アメリカの大学院に進むにあたって、英語力などいろいろ不安があるのですが、奨学金についてです。大学院HPのFinancial Aidの欄や、民間の奨学金について調べてはいますが、実際留学された方のお話を伺いたいと思いまして…

奨学金に関してですが、私の場合は、ルイジアナ州立大学のLandscape Architecture学科の大学院に行くにあたって、時間的にギリギリでしたので、残念ながら日本からの奨学金へ申し込むことは出来ませんでした。
しかし、留学中にアメリカからの奨学金はもらうことが出来ました。日本に比べて、アメリカは教育に大変お金をかけていますし、優秀な学生には奨学金を出すというのが一般的に成りたっています。まず2年目の年に、学科を創設したRobert Reich先生が出す奨学金を頂きました。私がもらったものは、確か750ドルくらい(返却する必要無し)の小額なものだったと思います。このような奨学金は、ランドスケープ系の会社が支援するものや、学会などが出すものがあったりと多種多様で金額もさまざまです。これは、留学前では大学に問い合わせたり、留学後では掲示板、もしくは先生に相談しておくと良いと思います。
 
これとは別に奨学金ではないのですが、大学院留学生にとって奨学金よりもっと効果がある金銭援助があります。それはAssistantshipと呼ばれる大学の先生の助手として働きつつ勉強する方法です。アメリカの大学では、一般的に大学院生をアシスタントにして授業を進めて行くというのが一般的です。私の場合は、Research Assistantという名目で二年目の後期から先生の助手として働きました。普通のResearch Assistantは、研究関連の補助をするのですが、私の場合は学部生向けのランドスケープ概論(Introduction of Landscape Architecture)というコースが二つあり、Teaching Assistantの助手をしていました。実際の内容は、課題を作ったり、生徒の質問に答えたり、テストの添削などが主な仕事でした。
このAssistantshipの何が素晴らしいかというと、これを始めると、ルイジアナ州立大学の場合は留学生が払う州外からの学生が払う学費(約3000~5000ドル/1期)が、州内の学生の学費(約1200~1700ドル/1期)に変更されるのです。更に、働いた分の給料をもらいますから、学費を差し引いても、自分の手元に僅かにお金が残ったのを覚えています。私の場合は二年目の前期は、EDSAの中国にある北京支部でインターンをしていたので、二年の後期からこのAssistantshipをしましたが、一般的には二年目くらいから、ほとんどの大学院生がこのAssistantshipをしていました。英語が非常に出来たり、優秀な学生であったり、もともとコネがあったりすると一年生からもこのAssistantshipは可能です。ぜひ、アメリカの大学院に申し込む際は、このAssistantshipを問い合わせをして、挑戦してみるのをお勧めします。

明治大学のランドスケープに関するプレゼン資料2 ルイジアナ州立大学 授業カリキュラム

ルイジアナ州立大学のランドスケープ学科大学院における授業カリキュラム。


 
参考としてですが、私の最終的なアメリカのランドスケープ大学院における金銭面は、ラッキーなことに日本の国立大学院に行くよりも断然お金がかかりませんでした。以下がその理由です。

1.ルイジアナは非常に生活費がとても安いところでした。学科創設者のReich先生が所有するアパートをランドスケープの学生に貸し出しており、何と月125ドル程度の家賃を払っていました。食費も日本よりとても安かったです。このように、住む地域によっては、生活費が大変異なります。一般な学生が、どのくらいの家賃を払っているのか問い合わせてみれば、大体の生活費の予想はつくと思います。ルームメイトとシェアするのも、一般的な方法ですので節約する為にはお勧めです。私は、学生の時は、常にルームメイトがいました。

ルイジアナ時代に住んでいたアパート。ルームメイトと一緒に暮らしていた。Dr.Reich先生が所持していることもあり、家賃は125ドルだった。。。

ルイジアナ時代に住んでいたアパート。ルームメイトと一緒に暮らしていた。Dr.Reich先生が所持していることもあり、家賃は125ドルだった。。。


2.更に、夏・冬休みの際にインターンをすることによりお金を稼ぎました。インターンは、実務の経験+給料で、私にとっては一石二鳥でした。1年目の冬は、大学の傍のReich Associatesという小さな事務所で、1年目の終わりの夏から二年目の前期までは、EDSAでインターンをして、給料を頂きました。このインターンシップはとてもユニークで、フロリダで2ヶ月、そして中国で三ヶ月というものでした。EDSAの北京支部に行く際は、飛行機代、ビザ、家賃を会社から払ってもらうと共に、給料も頂きました。日本でインターンをした際は、無償だったのですが、米国のインターンはきちんと給料をもらうことができましたので、当時学生の私は、米国は天国のような場所だと思ったの思い出します。基本的には、アメリカのインターンシップは給料が払われるものと思って間違いないと思います。そして、もらった給料は、学費や生活費に当てることが出来るので、とても助かります。
 
3.二年目の後期からはAssistantshipをしましたので、この時期は、全くと言ってよいほどお金が掛かりませんでした。
 
(4).全ての残ったお金は、いろいろな国を回るのに使いました。中国、カンボジア、インド、タイ、日本、メキシコ、カナダ、アメリカ、デンマーク、フランス、スコットランド、スイス、ドイツをバックパック旅行、もしくは先生と一緒にフィールドトリップしました。大学院生から仕事に就くまで、ほとんどのお金を使い、フロリダに着いたときは、家賃の敷金を払えなくて、働く前にEDSAの会社にお願いしてお金を借りました(笑)
 
私のようなケースは、一般的な例として参考になるか分かりませんが、皆さんが知っていても悪くないと思います。米国においては、皆さん、何事にも挑戦してみるのが良いと思います。挑戦して駄目だったら、もう一度やれば良い、それがアメリカ式かもしれませんね。
 
このブログを通して、学生さんからランドスケープ留学に関しての質問がいくつか寄せられました。何か質問があれば、気軽にお問い合わせ下さい♪

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