事務所のインターンシップ - ランドスケープの学生達

6月 2nd, 2011 by Taguchi Leave a reply »

先週から、夏のインターン生が事務所にやって来ました。今年は、計10人です。ついつい、私がインターンした頃を思い出してしまいます。もう7年も前のことですから、時が経つのは早いものです。

さて、私の事務所のEDSAでは、最初の一週間にシュレット(Charrette)と呼ばれる課題をインターンにやらせることになっています。学生達に私達がやっているプロジェクト、もしくは類似したものを一週間かけてデザインしてもらいます。この間に、彼らにチームワークであったり、同期のインターン生としての自覚を学んでもらいます。

今回は、隣町のPompano Beach市のCRA(Community Redevelopment Agency 市の再開発を扱う公共機関)に対して公共事業の提案の設計・計画に取り組んでもらいました。テーマは”Temporary Urbanism”というの課題をつけました。

このシュレットは、通常、半日に一回、事務所のデザイナーを数人呼んで、その前でインターン生にプレゼンテーションをしてもらいます。その際に、いろいろなレビューや意見をもらい、さらにデザインを洗練化させていくのが典型的なプロセスです。

最終的には、市のCRAの職員を招いて、プレゼンしてもらいました。”Temporary Urbanism -つまり都市を活性化させるための公共空間と地域の人々を巻き込んだプログラム・イベント”というの課題・コンセプトにして、皆さん非常に良いプレゼンをしてくれました。今回、個人的には、とても優秀な学生達という印象を受けました。

Internship Charrette

インターンシップのシュレット(Charrette)と呼ばれる課題  左に座っているのはCRAの職員

今回、時代の流れを感じさせたのが、10人中6人が中国人だったことです。以前から、多くのインターナショナルのプロジェクトが多い私の事務所では、海外出身の学生をインターン生として多く招いてきました。それでも過半数が一つの国で占めることは、あまりありませんでした。しかし、彼らはデザインも出来、英語のコミュニケーションも流暢で、とても優秀なのです。とにかく、それだけの技術があるのですから、他の米国の学生も顔負けです。これも現在のグローバル化の流れなのでしょう。

インターンの学生達。プロセスで生まれたドローイングを背景に。

インターンの学生達。プロセスで生まれたドローイングを背景に。

学生のうちから、実務にあるプロジェクトに取り組む、これがインターンの良いところです。8月の終わり、私の卒業母校のLouisiana State UniversityのBruce教授が、学部の5年、4年生、さらに大学院の3年生を引き連れて事務所にやってきます。彼らは、一週間、インターンのように滞在して、シュレットに取り組むのが授業の一環だそうです。私が責任のコーディネーターとして引率する予定です。二年前から始まった、この取り組みも、現在のLSUのランドスケープ・アーキテクチュア学科が全米一位、二位となった理由の一部分であることは間違いないでしょう。それにしても、学生を一週間以上引き連れて、一緒に寝泊りし、ドライブする教授の努力が素晴らしいことは言うまでもないでしょう。

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