空港 それは国の表玄関

2016年 3月 13日 日曜日by Taguchi Leave a reply »

昨年末からエジプトのカイロのワークショップの仕事で、ヨーロッパの空港で乗り継ぎをすることが多くありました。ウィーン、フランクフルト、パリなどです。他にも、仕事や旅行でプラハ、コペンハーゲン、ロンドンなどのヨーロッパの空港に行ったことがあります。

海外旅行の観光客に最初に目にするものが、空港そのものです。そして、その空港の風景や係員の対応などの経験が、その国の一つのイメージを印象づけます。

最近の中でも、一番好印象を受けたのは、ウィーンの空港でした。森の中にいるような立地条件なのですが、ガラス張りのカーテンウォールの向こうの森林、そして中は、とてもミニマルなインテリアです。いつかこの国には、空港から降りて、街を歩いてみたいと思いました。

ウィーンの空港ロビー

ウィーンの空港ロビー

さて、なぜこの空港が良いのか?と言うと、サインや看板がとても簡潔であるということです。限りなく情報を削ぎとった形です。広告などは一切ありません。パリやフランクフルトの空港もそうですが、あまり無駄な看板や広告がありません。確かコペンハーゲンもそうだったと思います。

ウィーンの空港から見える森

ガラス越しに森が見える。

日本人の多くの家は、玄関を大切にしています。日本の茶室は、その前の露地といった庭園を大切にしました。海外外国人は、禅の寺院のようなシンプルでミニマルな空間に憧れます。

日本には、スイスのように世界でも誇るべき山々の景色があります。フランス料理にも負けない日本食があります。気候も温暖で雪山もあれば、沖縄のようなビーチもあります。ただ欠けているのが世界に誇れる街並みやランドスケープの整備です。

成田空港も清潔ですし、サービスも良いです。ただ、日本の他のような街並みや電車の広告と一緒で、「ようこそ、JAPAN!」のような広告が大きく出ています。海外の空港から学び、看板や広告を少なくし、その費用を街並みの整備といった、長期的な観光インフラにまわしたほうが良いと個人的には思います。

最近は、海外観光客が増え、やっと観光が産業の一つだと認められつつあると思います。スイス人のインターンの学生が言っていました。スイスの経済は、銀行などの金融、時計のような技術、更には、観光の三柱で成り立っている。このどの一つが欠けても成り立たないそうです。

日本の観光は、間違いなく将来にも伸びる産業です。ランドスケープアーキテクトは、植物に詳しいだけの職能ではありません。ランドスケープは、街並みの都市デザインや、サインや看板などのグラフィックアート、景色のライティングデザインを扱う分野でもあります。日本の観光を伸ばすのも、きっと、これからのランドスケープの分野の仕事でしょう。私も、将来を担うランドスケープのデザイナーを育てるとともに、日本の素敵な街並みとともに、サステイナブルな経済を創造していきたいと思います。

観光やランドスケープのことで何か質問があれば、気軽に相談して下さい。何かお手伝いできればと思います

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