アメリカ留学の奨学金

2017年 5月 7日 日曜日by Taguchi Leave a reply »

私によく聞かれる質問に金銭面の質問があります。私が留学したのは、最初が2001年から一年間、その次が2003年から二年間の計三年間です。その後に現在までアメリカで働いて12年間になりました。この12年間にアメリカの大学の学費の状況は非常に変わりました。まず一般的にアメリカの大学の学費がこの10年間で約二倍になったという事実です。これはアメリカ人と留学生、両者の学費が約二倍に上がったということです。生活費もインフレが年間2パーセントぐらいあがりましたから、留学にかかるお金はその分も上がったことになります。学費の上昇は激しい変化がありましたが、インフレは妥当な値だと思います。(日本では少子化の影響でインフレをするのに大変苦労していますが、世界的にみれば一般的なインフレの数値でしょう。)

さて、あなたの家族やあなたにはお金が無いといって諦めてしまうのは残念なことだと思います。ランドスケープの分野では多くの海外デザイナーが留学をし、その後に多くの国で活躍しています。私自身も出来るのであれば留学を勧めていますので、この問題に対する処方箋を今回公開しようと思います。私自身が留学していた頃は、このような情報を調べる術もありませんでしたが、知っていると知っていないでは全く違うと思います。こんな情報があれば、きっと金銭面ではもっと楽になったという情報です。反対に言えば、中国や海外の人たちは、このような情報をシェアしており、金銭面の負担を軽減して留学を達成していることも事実です。

大まかにわけて、3つの奨学金があると思います。

①日本の政府や民間団体などからの奨学金

②アメリカの大学や学部からの奨学金

③ランドスケープ関連の学会、協会、会社から奨学金

一番目のもので有名なものがフルブライト奨学金などがあります。現在は「とびたて!留学JAPAN」  などの制度もあるようです。私もこんなものがあれば、間違いなく応募していたと思います。将来、この制度を活用した学部時代の留学生を応援できたらと思います。ランドスケープアーキテクト育成に十分な教育制度は米国や海外にこそあると私は思っています。そして、これからのデザイナーは、半分の仕事が海外、日本の仕事が半分ぐらいやる!というような意気で取り組んだほうが良いというのが個人的な意見です。そういうような若手デザイナーの創造にはこの制度が良いですし、早い段階で留学できるのがとても良いです。また、反対に言えば日本政府や企業にとっては、お金を払ってでも、将来、グローバルな人材の創出が必要であるという現状(危機的?)なのだと思います。

http://www.tobitate.mext.go.jp/index.html

大学院の場合は、フルブライトのような奨学金になると思います。ランドスケープ分野では、このような奨学金を使った人が今までにいますので、応募すると良いと思います。日本の奨学金については、日本の方のほうが詳しいと思うので以下のウェブサイトを紹介して省略させていただきます。

https://奨学金.net/abroad.html
二番目が留学先の大学からの奨学金です。昔の話ですが、私が学部時代に留学を申し込んだ際に、合格通知と共に奨学金をだしますという大学がありました。なんと、奨学金を申し込んでいないのに出してくれるというのです。米国の大学からの奨学金を取ると、日本の大学のからの奨学金がもらえないというので諦めましたが、今思うと、正直にいわないで両方の奨学金を受け取ってしまえば良かったと思います(日本の大学と私が申し込んだ大学は連絡を取り合うはずがありませんので。)

このような大学の奨学金を受け取るには、どうしたら良いのかというと、ウェブサイトで調べるのはもちろん、大学を申し込む際にメールで問い合わせてみることです。まずは自分の行く大学のランドスケープ学科に問い合わせてください。その学科の奨学金は紹介してくれるはずです。大学院レベルになると、Assistantshipという教授の助手をしながら給料をもらう、または学費の一部免除(州内の学費になる)などもありますから申し込むといいでしょう。これは、金銭面に余裕がなくても留学するという海外の学生が必ず問い合わせていることだと思います。そして、学科だけでなく大学のほうにも奨学金を問い合わせてください。(今年、私の母校の大学院からの日本人学生と会う機会がありましたが、申し込んだだけで、奨学金が通り学費が免除になったとのことです。)入学の申請する際の文章にも奨学金が欲しいことを明記すると良いでしょう。奨学金には、アメリカ人だけというものもありますが、反対にMinorityという海外のメジャーじゃない国や白人以外を対象にした奨学金も多く存在します。日本人はメジャーではありませんので、この奨学金に申し込むことができます。申し込む前に、このことは確認すると良いでしょう。

三番目が、 ランドスケープ関連の協会と民間からの奨学金です。私が働いている事務所のEDSAもMinorityの学生のみを対象にした奨学金を約50万円、毎年だしています。過去に私がアドバイスした日本人の方も申し込み、奨学金を獲得しました。審査は厳しくないので、ぜひ申請してください。私も知っていれば、絶対に申し込んだ奨学金の一つです。

二番目の協会がだすものは、個人や企業からの献金を主に作られたものです。例えば、私の仕事のボスはEDSAの会長でした。数年前に急死したのですが、その際に多くの遺産を残し、その一部が彼の名前がついた奨学金になりました。きっと彼の遺言にもあったのだと思います。現在は、毎年約200万円もだす一番の奨学金になっています。

https://lafoundation.org/scholarship/scholarships-and-fellowships/awards-available/lalli-honor-scholarship/
日本人の留学生の方でお金に困っているのであれば申請すると良いでしょう。これはアメリカ人も留学生も両者ともに応募が可能です。他にもランドスケープアーキテクチャー財団が多くの奨学金を管理していますので、ぜひトライしてみてください。

https://lafoundation.org/scholarship/scholarships-and-fellowships/awards-available/
そしてオルムステッド奨学金にも申し込むと良いとおもいます。同僚も、この奨学金をもらっていた人は多いですが、きっと留学するくらいやる気のある方はもらえると思います。これをもらった奨学生の一人は、中国からきた学生でした。

https://lafoundation.org/scholarship/olmsted-scholars/
財団の会長を昨年は私の現在のEDSAのボスが勤めていました。奨学金の審査委員をしていましたが、特に難しいような内容ではありませんでした。むしろ、申し込むのか?という実際にやるという行動力そのものが問われているのだと思いました。

この記事をきっかけに将来のランドスケープを担う若者がいてくれたらと思います。何か質問があれば気軽に問い合わせてください。

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