Posts Tagged ‘広場’

Bryant Park(ブライアントパーク): ニューヨークの都市公園

9月 20th, 2010

毎年、9月の初旬(Labor Day Weekend)になるとニューヨークを訪れるというのが、ここ数年の私の恒例イベントになっています。このニューヨーク旅行は、テニス好きな私が大変楽しみにしている、全米オープン(世界四大大会の一つ)を見に行く為です。大抵、丸一日はテニス観戦をし、他の日は、大学時代の旧友に会ったり、美術館などを回ったりします。マンハッタンにある新しいランドスケープ・建築・まちなみ等を見ることは、デザイナーとしての自分に良い刺激を与えてくれます。
 

Bryant Park (ブライアントパーク)

Bryant Park (ブライアントパーク)


 
さて、ニューヨークには、東京のように見所がたくさんあるのですが、その中でも私が大変気に入っている公園が、このBryant Park(ブライアントパーク)です。都市の一角に突然現れる、明るい緑の芝生のオープンスペース。 » Read more: Bryant Park(ブライアントパーク): ニューヨークの都市公園

Promenade Plantée パリの空中公園は地上の公園へと繋がる

3月 11th, 2010

ブログ「Promenade Plantée パリの空中公園」の引き続きです。今回は、なぜこのパリにある長距離の緑空間(公園+緑道)が素晴らしいか?説明したいと思います。その理由は、この緑の繋がりは、ある地点にに来ると、伝統的なフォーマルな空間からコンテポラリーな公園へと変化する魔法のような緑空間にあるのです。
 
前回に紹介したように、Promenade Plantée(プロムナーデ プランテー)の緑道部分は、クラシックかつフォーマルな様式を取り入れた公園です。これらは、パーゴラ柱やアクシス(中心軸)を意識した長方形をした水盤などのランドスケープ・エレメントに忠実に表現されているかと思います。

深緑色をしたトレリスと球盤

バラを絡ませた深緑色のトレリスと球盤

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緑の柱・壁面緑化|Living Wall – 丸の内パークビルディング

2月 4th, 2010

丸の内パークビルディングのピロティ部にある緑の柱(壁面緑化)について、詳しく見てみたいと思います。
 

遠くから緑の柱を見る。スケール感を感じ取って欲しい。

遠くから緑の柱を見る。ぜひスケール感を感じ取って欲しい。


 
最近の壁面緑化の面白さは、様々な色調とテクスチャーにあると思います。以前までは、つる植物に限られていた壁面緑化の植物素材が、壁面緑化の技術の発達により、グラウンドカバー植物を直接に緑化基盤に植えることが出来るになり、多種多様の植物が用いられるようになりました。つる植物の場合は、「吸着してよじ登る」「からまってよじ登る」「垂れる」などの生育特性を生かした登はん型やユニット型を中心としたものでしたが、現在は、この丸の内パークビルディングの緑の柱に使用された垂直基盤型が現れ、ランドスケープ・アーキテクトの使用する植物素材が、とても自由に広がりました。
 
ランドスケープ・デザインの視点から、この壁面という垂直な構造体を考えると、とても視認性が優れているという点があります。簡単に言うと、普通に写真を取った際に、その画面に占める割合が多いということです。ということは、外部空間において壁というのは、空間を定義するだけでなく、人の目に自然と入ってくる大きな要素なのです。この視覚的アピールを利用し、最近の壁面緑化は企業やデベロッパーが私の建物は「環境に良いものだ!」と主張する広告・看板的な効果を目的とした利用が多いです。私自身の写真はありませんが、銀座のソニービルの壁面緑化も、「環境を配慮している」という会社の方針を示す広告効果を狙ったものとして例が挙げられると思います。 » Read more: 緑の柱・壁面緑化|Living Wall – 丸の内パークビルディング

丸の内パークビルディング(ブリック・スクエア)と三菱一号館美術館の広場

1月 27th, 2010

実は私は年末から新年にかけて、日本に一時帰国していました。その際に、東京で『これは素晴らしい。』と思ったランドスケープの一つを紹介したいと思います。それが、丸の内パークビルディング(ブリック・スクエア)と三菱一号館美術館の広場・中庭です。この場所は、東京駅の丸ビルがある仲通を有楽町・銀座方面に少し歩いたところにあります。少し奥に入った場所にあるので、気づきにくいかもしれませんが、その分、中に入ると都会の喧騒を忘れてしまうような、ちょっとした楽園的な空間になっています。特に私が行った日は、仲通りを歩いていると冬の北風やビル風が非常に強く吹きとても寒かったのですが、このブリックスクエアの入り口に入ると、気のせいかビル風があまりなく、外にいても快適でした。きっと広場が低層の建築物に囲まれていることにより緩和されたのだと思います。一方、仲通りそのものはほぼ南北に道が走っている為に、冬の北風をよく通すのでしょう。

仲通から丸の内ブリック・スクエア入り口

仲通から丸の内ブリック・スクエア入り口。角のお店は、花屋。

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