Posts Tagged ‘ランドスケープ’

三菱一号館美術館 - 復元を用いて、旧きモノを新しく。

2月 11th, 2010

前回から引き続いて、丸の内パークビルディングと三菱一号館美術館です。今回は、少し建築に目を移してみたいと思います。特に、この場所で特徴的且つユニークなのがジョサイア・コンドルがオリジナルを設計した三菱一号館です。
土地のオーナーである三菱地所を中心に、『復元』という手法を用いて明治初期のオフィス建築に付加価値を加え、美術館として生まれ変わりました。私が美術館を訪れた際、その復元方法の展示を見ることができ、昔の丸の内の歴史や成り立ちや一号館の建築施工方法などを感じることができ、ランドスケープ・アーキテクトとして大変興味深いものでしたので、これを機会に紹介したいと思います。

レンガ造りの三菱一号館美術館。広場を囲むようにして、建物があります。よく見ると黒柱とガラスの構造体が付属さています。

レンガ造りの三菱一号館美術館。広場を囲むようにして、建物があります。よく見ると黒柱とガラスの構造体が付属さています。


 
さて、この『復元』という方法は、 » Read more: 三菱一号館美術館 - 復元を用いて、旧きモノを新しく。

High Line Park – 総括 – 荒廃した高架。そこに敷かれた砂利の間から生えた草。全ては、ここから始まった。

1月 22nd, 2010

現在、ニューヨークのアイコン的な公園になったThe High Lineだが、2001年当時は貨物列車が使用しなくなってから約20年が経ち、市長のジュリアーニの了承の下に、取り壊しまで後1ヶ月という寸前の危機に直面していた。
その取り壊しに関する自治会(Community Board Meeting)で、ある二人の住民が出会うまでは。。。

この二人の名前はJosha DavidとRobert Hammond。後に、非営利団体のThe Friends of High Lineを作ることになり、このThe High Lineの貨物列車高架の保存を唱え、その上に公共空間があることを想像しました。彼らが始めた草の根運動は、アーティスト、芸能人、企業家、政治家を含め、少しづつ大きな運動に発展します。

その願いは市長選の政策課題に取り上げられ、遂には、市からの公共空間としての利用許可が降ります。そして2003年にThe Friends of High Lineを中心に、この公園を作るきっかけにもなる国際コンペを開くまでに至りました。現在は、The Friends of High Lineは、運営管理に積極的に関わりつつ、そのコストの約7割の資金を補う為の、多大な献金を集める中心的な存在になっています。

今回は、総括としてthe Friends of High Lineが多く使用しているYouTubeを活用して、一連の事がわかる画像を紹介します。もちろん、実際に皆さんには行って欲しいのですが、少しはこれで体験出来たらと思います。英語ですが、少し分からなくても、どれも楽しめると思います。

まずは、全体的なHigh Lineの内容がわかるビデオ。映画「アメリカンヒストリーX」で有名なEdward Norton(ニューヨーク市民)が出てたりします。



The High Line公園の全体の流れ

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High Line Park – 宙から車を眺める屋外シアター

1月 13th, 2010

しばらく時間を空けてしまいましたが、またHigh Line Parkの続きを紹介したいと思います。この公園は、意外と見所が多いのです。

そのThe High Lineのメインとなるのが、Amphitheater(屋外シアター・劇場)です。何と、このAmphitheaterは、公園の下を通る車の交通を眺めるというものです。

Amphitheater - 屋上公園の下を通る車の交通を眺める。

Amphitheater - 屋上公園の下を通る車の交通を眺める。

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Happy New Year!

1月 1st, 2010

明けましておめでとうございます。

去年の12月頃からランドスケープデザインに関する、このブログを始めました。
毎日、ブログを書くとはいきませんが、毎週ペースの更新を目標にして、ランドスケープの事について書いていけたらと思います。

今年は、「一歩づつ謙虚に地面を踏みしめながら、前に道を進む。」を抱負にして日々真剣に努力していこうと思います。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。



↑背景に映るいろいろの国々のランドスケープがとても面白いと思いますし、いつか行ってみたいものです。よく知りませんが、stride gumというチューイングガムの宣伝のようです…私も、笑顔を絶やさずに一歩づつ楽しくステップを踏んでいこうと思います。

より世界が平和に、自由に。。。。笑顔と共に、一歩づつ前へ。


住宅街のクリスマス・ライトアップ-小さなルミナリエ

12月 24th, 2009

Merry Christmas and Happy Holiday!!ということで、前回までの記事から少し離れて、季節ものの話題を取り上げたいと思います。11月のThanksGivingの祝日を過ぎてから、米国ではクリスマスに向けて、皆が動き始めます。家族のプレゼントの為のショッピング、クリスマスツリーのデコレーション、それと共に、今回取り上げる住宅の家や庭のライトアップがあります。私の住んでいるフロリダでは、さすがに雪が降ることはないのですが、それでも、冬の雰囲気を出すライティングがあちらこちらで見かけることが出来ました。

トナカイのクリスマス・イルミネーション

トナカイのクリスマス・イルミネーション


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High Line Park – 屋上公園 -ここは宙に浮かぶ公園、けれど建物を潜り抜ける

12月 18th, 2009

High Line Parkをさらに奥へ歩いて行くと、建物を潜り抜けることになります。この公園はもともと線路高架の上に造られた、つまり簡単に言えば、屋上に存在するのに、さらにその上に構造体が存在し、トンネルのように穴の開いた空間を利用者は通り抜けて行く事になります。この行為は大変面白いものです。最初に私が通り抜けた建物は、象徴的なモダンな外観を持つブティックホテルのThe Standard Hotelです。

公園は建築をくぐり抜ける。建物は、Andre Balazsが経営するブティックホテルのThe Standard Hotel。

公園は建築をくぐり抜ける。建物は、Andre Balazsが経営するブティックホテルのThe Standard Hotel。リズム感のあるガラス窓のファサードがいい感じ。

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