Posts Tagged ‘ランドスケープ’

High Line Park – 屋上公園 -空を歩くかの如く。

12月 12th, 2009

このニューヨークのHigh Line Parkの面白いところは、現在を象徴するようなコンテンポラリーな雰囲気を思いっきり反映させたところです。
前回説明した入り口の細長い階段を上って行くと、空を突き抜けるような広々とした開けた空間が現れます。この狭くて薄暗い空間に対して、空と緑の明るく広い空間の対比が利用者にとても新鮮な印象を与えているようでした。そして少し驚かされるのは、この公園の特徴と言うべき、ペーブメント(舗装)が緑に編みこむようにギザギザ状になっていたり、舗装が立ち上がりつつベンチになっていたりと、多くの場所に現代風の解釈を取り入れつつ設計されたランドスケープエレメントです。これらは、人々にアート感を与えだけでなく、このNYマンハッタンという場所を表現するような、活きを個人的に感じました。少しベンチは、KBASのペンタゴンメモリアルのデザインの類似点がありますが、サイトファーニチャーで個性を出すのは、なかなか難しいので今回は良しとしましょう。

Gansevoort Woodland-HIgh Line Entrance

長い入り口の階段を上っていくと、周辺の都会の雰囲気とは異なり、別世界。

» Read more: High Line Park – 屋上公園 -空を歩くかの如く。

ランドスケープQ&A集

12月 1st, 2009

ランドスケープに関するQ&A集

米国のお勧めのランドスケープの大学院を教えてください。

» Read more: ランドスケープQ&A集

造園とランドスケープアーキテクチュア

11月 29th, 2009

初めて会った人に、自分の職業を聞かれると、「ランドスケープアーキテクト」と答える。アメリカでは、大抵の場合は、「へえ、そうかぁ。」と返答があり、さらに、「今度、私の庭を見てくれよ。」とまで言われる事が多々ある。また、米国への入国手続きの空港の検査官も就労ビザを確認した際に、私の職業を聞き、ランドスケープアーキテクトの仕事をしていると私が言うと、すんなり通してくれる。このようにランドスケープの仕事が一般の人まで浸透している。以前は、米国もこの職業の言葉に馴染みがなかったらしいが、現在ではテレビのHGTV(Home and Garden Channel、家のリノベーションや不動産関係を中としたチャンネル)などで、建築家やインテリアデザイナーと並びランドスケープアーキテクトがよく取りあげられ、親しみ深い存在になったようだ。

» Read more: 造園とランドスケープアーキテクチュア

今こそ教育に。アメリカの大学におけるランドスケープアーキテクチュア ② +ランキング

11月 20th, 2009

前回は、なぜアメリカのランドスケープアーキテクチュアの大学院を選択したか、話しましたが,今回はどのように大学を選らんだらよいのか?という事について紹介出来たらと思います。
まず、米国の大学は、日本のように大学の名前で、その大学がよいとは限らないということに気をつけてください。例えば、聞いたことのある有名な名前の大学のランドスケープが他の大学に比べて、必ずしも良いとは限らないということです。実際は毎年、教授たちの入れ替わりやDirector(学科長)の変更、さらには学生の質によって、プログラムが更新され、それによって、良し悪しが決まります。ということは、昔はあの大学のランドスケープ学科が良かったが、現在はあまり良くないという事があるということです。
ほとんどのアメリカの大学の学科は、U.S. News and World Reportを見ればランキングが出ており参考になるのですが、残念ながらランドスケープアーキテクチュア学科(日本で言えば、造園学が近い。)については、述べられていませんでした。そこで、Design Intelligenceが数年前から、建築、ランドスケープ、インテリアデザイン、インダストリアルデザインの学科に関して評価し、ランキングを出すようになりました。11月の初めには、2010年のランキングを載せた雑誌を出版しました。

2010 ランドスケープ大学ランキング

Design Intelligence 2010 ランドスケープ 大学ランキング

» Read more: 今こそ教育に。アメリカの大学におけるランドスケープアーキテクチュア ② +ランキング

今こそ教育に。アメリカの大学におけるランドスケープアーキテクチュア ①

11月 17th, 2009

2008年9月のリーマンショック以来、世界全体が不景気になりました。特に建築・ランドスケープ業界は、不動産ディベロッパーのキャッシュフローの悪化・それに伴う将来の需要マーケットの見直しを迫られ、多くのプロジェクトが停止したり、延期することになりました。このような不景気ですと、将来ランドスケープアーキテクトの仕事に就きたいと考える人も、きっと不安に思われるでしょうし、就職活動をしている学生もきっと、ランドスケープの求人を出している会社を探すのも、一苦労でしょう。
今年の状況とは比べにくいですが、実際、私が大学の学部を卒業する時も、「就職大氷河期」で呼ばれており、仕事に就くのが大変な時でした。そこで私が決断したことは、「まだランドスケープの事を理解していないし、もう少し勉強しよう。」ということで、大学院に進む決心をしました。
しかしながら、いくつかの日本の大学院を訪問していると、私のランドスケープアーキテクトになりたいという目標にも関わらず、この仕事の直結するようなことを勉強できる場所を探すことが出来ませんでした。しまいには、訪問した某大学のランドスケープデザインを教えているの教授からは、「運がよくないと、ランドスケープアーキテクトにはなれないよ。」と言われる始末。
この後の少しゴタゴタした事は、今回省略しますが、結局、いろいろと自分の状況を踏まえ、選択肢を減らしていった結果、「アメリカの大学院で本場のランドスケープアーキテクチュアを学ぼう」と決心するに至りました。
今考えると、これは私の為に、とても良い決断だった思います。

» Read more: 今こそ教育に。アメリカの大学におけるランドスケープアーキテクチュア ①

お問い合わせ

11月 17th, 2009

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文