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High Line Park – 屋上公園 -ここは宙に浮かぶ公園、けれど建物を潜り抜ける

12月 18th, 2009

High Line Parkをさらに奥へ歩いて行くと、建物を潜り抜けることになります。この公園はもともと線路高架の上に造られた、つまり簡単に言えば、屋上に存在するのに、さらにその上に構造体が存在し、トンネルのように穴の開いた空間を利用者は通り抜けて行く事になります。この行為は大変面白いものです。最初に私が通り抜けた建物は、象徴的なモダンな外観を持つブティックホテルのThe Standard Hotelです。

公園は建築をくぐり抜ける。建物は、Andre Balazsが経営するブティックホテルのThe Standard Hotel。

公園は建築をくぐり抜ける。建物は、Andre Balazsが経営するブティックホテルのThe Standard Hotel。リズム感のあるガラス窓のファサードがいい感じ。

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High Line Park – 屋上公園 -空を歩くかの如く。

12月 12th, 2009

このニューヨークのHigh Line Parkの面白いところは、現在を象徴するようなコンテンポラリーな雰囲気を思いっきり反映させたところです。
前回説明した入り口の細長い階段を上って行くと、空を突き抜けるような広々とした開けた空間が現れます。この狭くて薄暗い空間に対して、空と緑の明るく広い空間の対比が利用者にとても新鮮な印象を与えているようでした。そして少し驚かされるのは、この公園の特徴と言うべき、ペーブメント(舗装)が緑に編みこむようにギザギザ状になっていたり、舗装が立ち上がりつつベンチになっていたりと、多くの場所に現代風の解釈を取り入れつつ設計されたランドスケープエレメントです。これらは、人々にアート感を与えだけでなく、このNYマンハッタンという場所を表現するような、活きを個人的に感じました。少しベンチは、KBASのペンタゴンメモリアルのデザインの類似点がありますが、サイトファーニチャーで個性を出すのは、なかなか難しいので今回は良しとしましょう。

Gansevoort Woodland-HIgh Line Entrance

長い入り口の階段を上っていくと、周辺の都会の雰囲気とは異なり、別世界。

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High Line Park, New York- 新しい時代の公園

12月 7th, 2009

私は、仕事の延長上と個人的な趣味を兼ねて、いろいろなランドスケープや建築を見たり、観察したりするのが大好きです。「一見は百聞に如かず」と言う言葉を、モットーとして多くの場所に実際に行くようにしています。
さて今回は、今年の6月にオープンしたばかりのHigh Line Parkを紹介したいと思います。以前からこの公園の事は、ランドスケープの雑誌やASLAの記事なので読んだことはあったのですが、このデザイン事務所のField Operations自体が結構新しい会社ですし、私自身、実際に彼らの作品を見たこと無かったという事もあり、あまり気にしていませんでした。
ところが、NYに旅行した(私はテニス好きでUS OPENを見に行った)際に、偶然、チェルシーマーケットの近くに、変わった屋上緑化らしいものを発見。よく見れば、それがHIgh Line Parkでした。

HIgh LIne Park 最南端のエントランス

HIgh LIne Park チェルシーマーケット近くの最南端エントランス


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