動物園とランドスケープ

2017年 5月 20日 土曜日by Taguchi No comments »

昨年、飛行機内で観た動画が、ランドスケープアーキテクトの仕事に関することでしたので、紹介しようと思います。
ガリレオX 「動物園デザイナー ~若生謙二の仕事~」という動画です。ランドスケープは植物や人だけでなく、動物などを含む生態系を理解する必要があるのです。

ガリレオX 「動物園デザイナー ~若生謙二の仕事~… by Mieko-1
若生先生のように、動物にも配慮した展示がもっとできると良いですね。 » 続きを読む Read more: 動物園とランドスケープ

ランドスケープ・スケール 寸法メモ

2017年 5月 14日 日曜日by Taguchi No comments »

ランドスケープデザインとランドスケーププラニングに必要なものは何か?それは、スケール(都市や自然の構成要素の大きさ)を理解することだと思います。

» 続きを読む Read more: ランドスケープ・スケール 寸法メモ

アメリカ留学の奨学金

2017年 5月 7日 日曜日by Taguchi No comments »

私によく聞かれる質問に金銭面の質問があります。私が留学したのは、最初が2001年から一年間、その次が2003年から二年間の計三年間です。その後に現在までアメリカで働いて12年間になりました。この12年間にアメリカの大学の学費の状況は非常に変わりました。まず一般的にアメリカの大学の学費がこの10年間で約二倍になったという事実です。これはアメリカ人と留学生、両者の学費が約二倍に上がったということです。生活費もインフレが年間2パーセントぐらいあがりましたから、留学にかかるお金はその分も上がったことになります。学費の上昇は激しい変化がありましたが、インフレは妥当な値だと思います。(日本では少子化の影響でインフレをするのに大変苦労していますが、世界的にみれば一般的なインフレの数値でしょう。)

» 続きを読む Read more: アメリカ留学の奨学金

PWP (Peter Walker とWilliam Johnson)と埼玉けやきひろば

2017年 2月 12日 日曜日by Taguchi No comments »

米国造園協会ASLAの会議のセッションの一部を紹介します。英語の勉強も兼ねて、見てください。日本の埼玉けやき広場のコンペの舞台裏の話もでてきます。動画の34分頃に話しています。

» 続きを読む Read more: PWP (Peter Walker とWilliam Johnson)と埼玉けやきひろば

ピーター・ウォーカー 豊田市美術館 見えない庭 

2016年 8月 15日 月曜日by Taguchi 2 comments »

「専門家が選ぶ建物が魅力的な美術館・ベスト10」
一位は豊島美術館、二位は豊田市美術館…。
電子版の日経新聞で読んだ記事にはこう載っていました。

私が15年前ほどに、豊田市美術館は訪れたことを思い出し、その記事に豊田市美術館は「庭園と一体、優美な景観」と書いてありました。

© 豊田市美術館

© 豊田市美術館


私がこの美術館に訪れた時、立地条件、建築、そしてランドスケープの調和のとれた美を感じたことを思い出します。当時、青春18切符で九州から東京にかけてランドスケープや建築を見て回っていた時に、米国で有名なピーター・ウォーカーの作品を見てみたいと思い、ここに訪れました。ここの美術館の素晴らしさは、七州城の城跡の高台に位置した立地条件です。昔の人は、やはり景観の素晴らしい位置を知っており、その場所にお城を建てたのでしょう。そして建築と庭、特に水景と建築の一体化した内と外の関係は、まさに美術館にはピッタリの空間です。茶室「童子苑」があり、昔が城跡であったことを忍ぶことができるのも、とても良いです。
PWP事務所における豊田市美術館のモデル

ピーター・ウォーカーPWP事務所における豊田市美術館のモデル


この建築は、のちにニューヨークの近代美術館を設計した谷口吉生氏、ランドスケープはニューヨークのグラウンドゼロのランドスケープを設計したピーター・ウォーカーと巨匠のコラボレーションになっていますので、ぜひ見に行くのもよいと思います。

さて、このことについて書いたのは、「見えない庭」というピーター・ウォーカーとメラニー・サイモの米国の近代ランドスケープの歴史の本を読んだからです。学生の頃は、この本のランドスケープの歴史に登場する人物に、あまりピンと来るものが無かったのですが、実務をしていろいろな分野や業界の方に関わると、このような近代史を振り返るのも良いものだと思いました。
ここには、セントラルパークのオルムステッドに始まり、ロバート・ブール・マルクス、ルイス・バラガン、イサム・ノグチのアートとランドスケープ、そしてトーマス・チャーチのモダン・ランドスケープへの流れを読み取ることができます。これらは、後にEDAW(現AECOM)の創始者の一人であるガレット・エクボの時代から、ランドスケープ計画の複雑化と近代化により、社会的に重要な役割を担うようになったようです。
エクボは環境のデザインを行う二つの戦略にはこう提示している。
「第一に、協同することを求める人間の基本的な本能を強化すること。それなくしては社会が存続できない。第二に、プランナーやデザイナーが彼らの努力の成果を認識させることである。成果とは、壮大な空間や美しく囲い込まれた場所でなく、その中にうちとけ、成長し、発展する人びとのことである。」(p.116)
きっと、社会の複雑な都市問題を解くには、コラボレーションの大切さが必要であることをエクボが気づいたのだと私は思いました。

この本には、私が好きなローレンス・ハルプリンから、ダン・カイリー、ヒデオ・ササキ、更には組織系事務所のSWAまでの歴史が書かれています。いくつか、私が気にいった部分を以下にメモ » 続きを読む Read more: ピーター・ウォーカー 豊田市美術館 見えない庭 

バッテリーパークシティー Battery Park City

2016年 7月 3日 日曜日by Taguchi No comments »

ハドソン川を眺めながら、ニューヨーカーになった気分で都会の緑の中を歩く。マンハッタンの最南端に位置するバッテリーパークシティーは、まさにその場所です。

前回のニューヨークの都市計画長のアマンダ・バーテンのTED TALKで紹介されたバッテリーパークシティー(Battery Park City)について、今回は紹介しようと思います。バッテリーと言われると乾電池のバッテリーか?と思ってしまうのですが、この英語のバッテリーはもう一つの意味の砲台という意味です。もともと都市を守る砲台があった土地の場所にできた公園がバッテリーパークです。自由の女神へのフェリーが出るので知っている方がいるかもしれません。そして、その北西部の埋立地の上に出来た都市開発エリアがバッテリーパークシティーです。約37ヘクタールの中の約三分の一が公園などの緑地だというのが、ここの魅力です。

このバッテリーパークシティーを歩くと、様々な緑地、例えば、広々としたベンチと芝生、噴水とアウトドアカフェ、港のような水辺などを見つけることができます。そこでは、ニューヨーカーや旅行者たちの憩いの場になっているようです。この多くの部分のランドスープデザインを担当したのがローリー・オリン(Laurie Olin)とロバート・ハナ(Robert Hanna)の事務所Hanna/Olinです。そのオリン氏がこの公園について、いかの動画で紹介しています。

残念ながら、日本語字幕はないのですが、いろいろな緑地が見れることがYouTubeを通して分かると思います。オリン氏によると、1976年当時、計画の際に以下のようなことを考えたといっています。

いかにニューヨークらしさを表現するかするか?それは全く新しく斬新的なものではないが、永久持続的なもの。
開けた水のプロムナードを作り、その緑で街をつなげる。
ストリートファーニチャー、例えば街灯、ベンチ、レーリングといったディテールがニューヨークを象徴するものにし、この基本的な要素を骨組みとし基盤をつくること。新しいものは、この上に加えていけばよい。

オリン氏の代表作には、ブライアントパーク、コロンバスサークル、ワシントンDCのモニュメントパーク、ゲッティーセンター、ロンドンのカナリーワーフなどがあります。興味があるかたは、以下の本を参考にして下さい。きっと、ディテールまでこだわった緑地空間が楽しめると思います。

» 続きを読む Read more: バッテリーパークシティー Battery Park City