Archive for the ‘教育’ category

多くを学ぶこと、社会に貢献すること

3月 1st, 2016

今日は、私の前のボス、Joe Lalliのお兄さんのVincentとEDSAの同僚と食事をしました。そして、Joeのことについて、久々に話をしました。EDSAでは、仕事をスタジオ単位で管理し、クライアントへの設計依頼をこなす形を特徴にしています。私は、Joeのスタジオで2009年から2015年まで仕事をしていました。特に、最後の3年間は、仕事を直接、一緒にしていました。EDSAが現在の米国有数の事務所になったのも、彼がCEOとして、事務所を率いて決断し、行動していったお陰だと言っても過言はないでしょう。彼が社長になったときは、赤字の事務所をだったそうです。彼が2014年に急逝するまで、ランドスケープの仕事を一緒にし、死後も、引き続きのプロジェクトを完成させる仕事をしていました。私にとっては、大変な時期でしたが、色々なことを彼から学びました。以下に私が学んだことを記しておきます。

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アメリカのランドスケープ大学院のポートフォリオについて-デザイン系のバックグラウンドが無い人のために

7月 3rd, 2013

過去に多くの方から、自分はデザイン系のバックグランドが無い(建築、造園、インテリア、アート等)ですが、アメリカのランドスケープ大学院の受験をしたいという問い合わせが多くありました。私が大学院にいた時は、半分ぐらいの大学院生が、デザイン系のバックグランドが無い人でした。私自身は、一年間、交換留学のような形で、コロラドのランドスケープ学科にいましたので、大学院に応募する際には、それなりの作品がありました。(今思うと、たいした事のないものですが。。。)それ故に、この点に関して、どのようにしたら良いのか、あまり分かりませんでした。

大学院募集時のランドスケープポートフォリオ(黒)、インターン募集時のポートフォリオ(白)

大学院募集時のポートフォリオ(黒)、インターン募集時のポートフォリオ(白)


さて、米国のランドスケープ大学院は、デザインのバックグラウンドが無い人用に、3年間のコースをきちんと用意してあります。ただ、先月、事務所に入ったデザイン形の経験が無かった留学生の同僚に聞いたところ、ポートフォリオを提出したと言っていました。ポートフォリオは型にはまるようなものは、無いのですが、同僚の意見を含めて、以下のようなものを含めて提出するのが良いと思います。

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合格おめでとう!アメリカのランドスケープの大学院へ。

4月 25th, 2013

先日、以前から留学の相談をうけていた方から、アメリカのランドスケープ学科の大学院に合格して留学することになったとお知らせを頂きました。おめでとうございます!この方は、海外の留学の経験があり、本当に熱心でしたので、受かると思っていましたが、「本当に受かるのか?」と、とても心配していました。
米国への留学の壁は、日本の大学の入試試験のようなハードルが高いものではありません。ただ、TOEFLなどの英語の試験をある程度、点数をとるのに苦戦するようです。また、将来、仕事が就けるのか?、学費等の金銭面など、いろいろ心配事が多いようです。
個人的に思うのですが、どの職種にも、ある程度のリスクはあると思います。その面の心配を取り除くには、とりあえず、コツコツと実力をつけて、自分なりの技術を持つ必要があります。米国のランドスケープの大学院は、とても実践的ですので、授業のカリキュラムを通して、トントンと実力をつけることが出来ると私は信じています。
この合格者も、以前の方も、ある大学院は、学費の一部免除をオファーしてくれたと言っていました。そういう意味では、ランドスケープ関連の大学院を目指している方は、海外の大学院を考えても、金銭的には、何とかなると思いました。
米国では、多くの中国人、韓国人、タイ人などの留学生がいます。残念ながら、最近の、日本人の若者は、日本国内に、ある程度の、職業の需要がある為に、留学を避ける傾向があります。反対に考えてみれば、少し苦労はすると思いますが、英語や特殊技能を操り、仕事が出来るようになれば、他の人より、世界を広く、仕事していけるのでは、ないでしょうか?私自身は、最近、中国の仕事を多くするようになり、中国語の勉強を始めました。日常会話レベルには、程遠いですが、少しづつ、とりあえずやってみようと思います。

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ランドスケープの留学の相談

4月 13th, 2013

ここ一年近く、ブログを更新できていませんでした。いろいろと書くことはあるのですが、好きなランドスケープの仕事に、好きなテニス(地元のテニスチームのキャプテン)と、ついつい書く時間をつくるのに大変になってしまいました。
さて、その間にも多くの方から、ランドスケープの留学については、相談を受けていました。こちらのほうは、きちんと対応をさせて頂きました。このブログを書き始めた理由の一つに、ランドスケープの興味ある方や若者に、ランドスケープの素晴らしさを知って頂きたいという思いがありました。私のほうは、米国に留学するというかたちで、現在の仕事をしていますが、人によっては日本でしっかりとランドスケープの仕事に就く方も多くいらっしゃいます。ただ、最近、ランドスケープ関係の知人と話していて、残念なのは、多くの若者が安定した職、公務員や大手企業への就職する為に、ランドスケープの仕事をする若手デザイナーが少なくなったということにあります。

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ランドスケープのインターンシップのインタビュー

3月 4th, 2012

先週、人事のディレクターから、LSUの学生のインターン候補生のインタビューしてほしいと言われ、学生さんと話す機会がありました。ランドスケープの大学院生の中に、多くの中国人留学生がいることは、現在の中国景気の表れなのだと感じると共に、多くの学生のポートフォリオに個性がないことに気がつきました。このポートフォリオについては以前学生さんから、どうやって作ったら良いのかと聞かれたことがありましたので、個人的な意見を今回、ここに書いておきます。まず最近の学生は、コンピュータグラフィックを多く入れているのは、とても良い事ですが、その際のプロセスやコンセプト段階のスケッチ、モデルなどを入れたほうが良いと思います。古典的な技術になりますが、手書きのものは、とても個性があり個人的には何か伝わってくるものがあるような気がします。また多くの事務所がPDFなどのデジタルデータで申し込むようになっていますが、本当にその事務所に行きたいのなら、プリントの紙にこだわったり、本のように体裁を整えて、実際のポートフォリオを事務所の了承を得て送るのもありかと思います。まずポートフォリオが駄目ならインタビューまで辿りつけないですからね。
7年前は自分が学生でインタビューの際に、とても緊張したのを覚えています。そしてインタビューの練習をしたのを思い出します。熱意、自分の技術、将来どのようになりたいのか?、インターンの事務所で何を学びたいのか?等と、いろいろ考えていたほうが良いと思います。米国ならではの質問もあると思うので、その点もカバーしておくといいでしょう。
また偶然、Landscape Architecture Magazineの2011年3月号に事務所のインターンに関しての記事が載っていました。2008年度においては、大学院生の50%がインターンの経験を積んでいると書かれていました。1992年度は17%と書かれていますから、時代と共に変わりつつあるのが分かります。米国も好景気の頃に比べれば、ランドスケープの仕事に就くの大変な時期になったと思います。この記事に書かれていたのですが、Design Workshopの人が、「デザイナーのLOST GENERATION」を心配していると言っています。長く不景気の日本は、私の世代ぐらいから、きっとロストジェネレーション化、つまり若い世代のデザイナーが多くいない状態になっているように思われます。これを聞くと、あー駄目かと思うのではなく、反対に、これはチャンスと見て、さらには、やる気のあるデザイナー達で出来た世代と考えると良いのかと思います。私もこの時代の変化を捉え、学生の頃のように新しいことを学ぶ過程を大事にして、頑張らなければいけないと思います。

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英語、グローバル化のことを考える

1月 21st, 2012

先週、知り合いから英語の翻訳を見て欲しいと言い、手伝う機会がありました。日本の会社から海外への工場の指示文章で、私の英語にとってもチャレンジ的な内容でエンジョイさせて頂きました。普段、英語に関係ない日本のエンジニアの方が、そういう文章を作らなければいけないという点で、とても困っているようでしたのでした。今までは、海外の工場へは日本の文章で指示を出せたのですが、それでは、翻訳の意図がバラバラで統率がとれないということであり、日本本社からも、海外へ英語で指示するように変えるという方向転換をしたようです。

翻訳を手伝う中で、日本のグローバル化が激しく進むの現在を、とても感じる機会になりました。日本にいても、海外と連絡を出来る人材、もしくは将来的に、そういうことの出来る人材が必要なようです。

World Map 世界はとても広い。

World Map 世界はとても広い。


しかし、留学をする若者は、この現状を受けても、減っているという現実があるようです。「もう、どこにいても逃げ回ることが出来ない時代なのかもしれません。むしろ、これをチャンスと捉え、立ち向かっていく」人が必要な時代なのだと思います。

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