Archive for the ‘ケーススタディ’ category

Japanese Landscape Architecture Must See List

3月 6th, 2018

The landscapes in Japan are very fascinated for foreign visitors. The islands and mountains of country have dramatic geographic changes with surrounded by waters. The distinctive four seasons provide different scenes of landscape whenever you go. The light pink of cherry blossoms in early spring and red of Japanese maples and gold color of ginkgo trees in autumn makes strong contrast against the gray color of many buildings in the city.

As a landscape architect and urban designer, below is my favorite and must-see Japanese landscape lists that I typically recommend to my foreign friends. If you did not have any chances to visit yet, you may think of visiting one of the gardens, parks, museum, temples, etc. on weekends.

Cherry Blossom in Country Side

【Tokyo Metropolitan Area 東京エリア】

    • Shibuya Street Crossing 渋谷交差点
      It is the most crowded crossing in the world. It is not bad idea to try the Mario cart rentals here if you are the video game lovers.
    • Asakusa Area and Kaminarimon 浅草と雷門
      I guess most of people will go this Tokyo downtown area. My recommendation here is learning tea ceremony. One of my friends is a tea master and provide a workshop to foreigners with her fluent English. She also offers a private lesson, too. https://shizukokoro.com/
    • Tokyo Fish Market 築地市場
      Why not trying to eat fresh sushi? It is the biggest fishing market in the world!  Sushi is not only tuna and salmon.  You will see many different fishes
    • Minami Ikebukuro Park 南池袋公園
      This is a Japanese version of Bryant Park. The  new park with cafe, grand lawn, and playground are perfect place for the all age people from family to young people.

Minami Ikebukuro Park

フロリダ高校銃乱射の都市 - 身体障害者を考慮した全ての人々の為の公園を!

2月 24th, 2018

10日ほど前から、フロリダのニュースが日本でも流れているようです。そう、マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の銃乱射の事件です。

この事件があった場所は、私が住んでいるところから車で40分程の距離にあるパークランド市です。恐らくニュースを見ている方は、とても危ない場所というイメージがあるでしょうが、実際は、フロリダで三番目に安全といわれるほど安全な場所です。私のパークランドのイメージも、とても安全で、住人の方も教養の高く優しい人たちが住んでいるイメージです。

2014年から2015年にかけてパークランド市の公園のマスタープラン計画のプロジェクトの業務に携わっており、市の住民の方、ボランティアグループの方、市長、役員、市の職員の方々を知っていますが、本当に素晴らしい人達でした。今までのクライアント方々の中でも、本当にまた働きたいと思うような人達でした。その分、今回のような事件は非常に残念ですし、生徒さんや家族の方の事を思うと個人的にも心苦しいものになってしまいました。今回は、この事件があった都市での公園を計画した際に会った人たちのことを書きます。

プロジェクトは既存のレクリエーション公園を身体障害者を含めた全ての人の為の公園にしてほしいという依頼でした。市のボランティアグループからの声かけが中心になり、市が少額の予算を組み依頼したプロジェクトでした。市の仕事ですから、プロポーザル式の一般入札でした。事務所内でも少額な予算なので、仕事をすると赤字になるからと多くの部長達が断る中、私の女性上司グループを中心に、子供達の為や地元の人たちの為にやろう!と入札に参加し、パークランド市は弊社に仕事を引き渡すことを決めました。

公園の全体パース:ボランティア団体の提案から、後にFriendship Parkという名前に使用という提案があった。


ボランティアの代表の方との最初のミーティングは、とても印象的でした。All inclusive parkというテーマで、身体障害者を考慮した場所などのランドスケープ関連の雑誌を切り取ったページを差し出して参考にして欲しい!というのです。とても熱心な方だなと、今でも思い出します。この方は、パークランド市にParkland Buddy Sportsというボランティアグループを立ちあげ、更には、The Friendship Initiativeというスポーツだけではなく、音楽、アート、フィットネスをするボランティアを立ち上げました。これらのボランティアグループの素晴らしいところは、高校生を中心とした学生と身体障害者の若者を「仲良し友達(buddy)」としてタッグを組ませて、スポーツや音楽を一緒に楽しむというものなのです。もちろん、身体障害者の方も喜ぶのですが、一番、喜ぶのが一般の生徒の両親達なのです。「うちのだらしない息子がボランティアに参加している時は、しっかりして身体障害者の子たちを支えている!」という驚きの声を親が話すのです。つまり、皆がハッピーになるウィンウィンのプログラムなのです。

プロジェクトが終了した後も、私達も » Read more: フロリダ高校銃乱射の都市 - 身体障害者を考慮した全ての人々の為の公園を!

砂漠の都市 ドバイの屋上プール

5月 28th, 2017

砂漠の何もない場所に都市をつくる。誰がこのような構想を描いたのか?と行く度に思う都市がドバイです。

このような構想を描いた人達の一人が、クライアントにいます。きっと世界のトップ100に入る富裕層の方だが、小柄な体格にとても謙虚な人です。この砂漠の何もないところにスキー場付きのショッピングモールを作ったり、こんなことは成功しないだろうと思ったことを決断し成功してきたのは驚くべきことです。今はイスラム教徒のラマダンという日中は絶食する期間の約一ヶ月ですので、彼のことを思い出しました。この時期、彼らは自分たちの時間の流れをゆっくりとし、祈りを捧げる期間に入るのです。

さて、今回はその方が所有するプルマン・ホテルの屋上プールです。私達ランドスケープアーキテクトのデザインする対象には、プールなどの屋外施設が含まれるからです。このホテルはドバイの都市部にあり、隣のショッピングモールへの直接アクセスがあります。そして空港からも15分ほどの場所にあり利便性もとても良いです。東京で言えば山手線圏内といったところでしょう。

ホテル8階レベルの屋上プール 7階のフィットネス・スパからアクセスする


ホテル8階レベルの屋上プール 7階のフィットネス・スパからアクセスする


このホテルの屋上プールはコンパクトに必要な要素が簡潔にまとまっており、良くデザインされています。私自身はフロリダに在住しており、ホテル等のプロジェクトが多く、今までに数多くのプールを設計していてきました。日本の都会にあるホテルに屋外、屋内問わず設計するのであれば、このプールは良い類似事例になりうるでしょう。
仕事の後に、空港が行くまでに時間があったので、スケッチする。スケッチはその場の雰囲気を捉えたり、同じようなプロジェクトにあった時に参考にする。

仕事の後に、空港が行くまでに時間があったので、スケッチする。スケッチはその場の雰囲気を捉えたり、同じようなプロジェクトにあった時に参考にする。


プールの設計のコツは、「誰を対象にするのか?」ということから始まります。大まかにわけると、大人や家族を対象にしたプールと子供を対象にしたプールです。このプールでは » Read more: 砂漠の都市 ドバイの屋上プール

動物園とランドスケープ

5月 20th, 2017

昨年、飛行機内で観た動画が、ランドスケープアーキテクトの仕事に関することでしたので、紹介しようと思います。
ガリレオX 「動物園デザイナー ~若生謙二の仕事~」という動画です。ランドスケープは植物や人だけでなく、動物などを含む生態系を理解する必要があるのです。

ガリレオX 「動物園デザイナー ~若生謙二の仕事~… by Mieko-1
若生先生のように、動物にも配慮した展示がもっとできると良いですね。 » Read more: 動物園とランドスケープ

バッテリーパークシティー Battery Park City

7月 3rd, 2016

ハドソン川を眺めながら、ニューヨーカーになった気分で都会の緑の中を歩く。マンハッタンの最南端に位置するバッテリーパークシティーは、まさにその場所です。

前回のニューヨークの都市計画長のアマンダ・バーテンのTED TALKで紹介されたバッテリーパークシティー(Battery Park City)について、今回は紹介しようと思います。バッテリーと言われると乾電池のバッテリーか?と思ってしまうのですが、この英語のバッテリーはもう一つの意味の砲台という意味です。もともと都市を守る砲台があった土地の場所にできた公園がバッテリーパークです。自由の女神へのフェリーが出るので知っている方がいるかもしれません。そして、その北西部の埋立地の上に出来た都市開発エリアがバッテリーパークシティーです。約37ヘクタールの中の約三分の一が公園などの緑地だというのが、ここの魅力です。

このバッテリーパークシティーを歩くと、様々な緑地、例えば、広々としたベンチと芝生、噴水とアウトドアカフェ、港のような水辺などを見つけることができます。そこでは、ニューヨーカーや旅行者たちの憩いの場になっているようです。この多くの部分のランドスープデザインを担当したのがローリー・オリン(Laurie Olin)とロバート・ハナ(Robert Hanna)の事務所Hanna/Olinです。そのオリン氏がこの公園について、いかの動画で紹介しています。

残念ながら、日本語字幕はないのですが、いろいろな緑地が見れることがYouTubeを通して分かると思います。オリン氏によると、1976年当時、計画の際に以下のようなことを考えたといっています。

いかにニューヨークらしさを表現するかするか?それは全く新しく斬新的なものではないが、永久持続的なもの。
開けた水のプロムナードを作り、その緑で街をつなげる。
ストリートファーニチャー、例えば街灯、ベンチ、レーリングといったディテールがニューヨークを象徴するものにし、この基本的な要素を骨組みとし基盤をつくること。新しいものは、この上に加えていけばよい。

オリン氏の代表作には、ブライアントパーク、コロンバスサークル、ワシントンDCのモニュメントパーク、ゲッティーセンター、ロンドンのカナリーワーフなどがあります。興味があるかたは、以下の本を参考にして下さい。きっと、ディテールまでこだわった緑地空間が楽しめると思います。

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街の宝物 それは、公共空間

6月 18th, 2016

ニューヨーク市は、公共空間をどれだけ大事にしているのでしょうか?

ニューヨーク市の都市計画長を委任された凄腕のキャリアーウーマン、アマンダ・バーデン。彼女はリーダーシップを発揮しながら、マンハッタンの緑の骨格である公共空間を再生することにより、街を活性化しました。その彼女の苦労と決断力、住民に耳を傾けた日々の努力を、日本でも有名になっているのTED TALK動画で紹介します。英語が苦手な人も、日本語字幕がついていますので、ぜひご覧になってください。

彼女の役職は、日本でいえば東京都の都市計画長という位置であると理解してもらえると分かりやすいと思います。彼女は多くの住民に耳を傾け、人々が欲するものを見出し、時にはハイラインのような公共空間を保護することをサポートする決断をしました。都市計画長が女性というのも、米国らしいですね。米国は初めての女性大統領が当選する日も近いかもしれませんしね。

TED TALKのウェブサイトでは、バーデンが » Read more: 街の宝物 それは、公共空間