Archive for the ‘ケーススタディ’ category

Promenade Plantée パリの空中公園は地上の公園へと繋がる

3月 11th, 2010

ブログ「Promenade Plantée パリの空中公園」の引き続きです。今回は、なぜこのパリにある長距離の緑空間(公園+緑道)が素晴らしいか?説明したいと思います。その理由は、この緑の繋がりは、ある地点にに来ると、伝統的なフォーマルな空間からコンテポラリーな公園へと変化する魔法のような緑空間にあるのです。
 
前回に紹介したように、Promenade Plantée(プロムナーデ プランテー)の緑道部分は、クラシックかつフォーマルな様式を取り入れた公園です。これらは、パーゴラ柱やアクシス(中心軸)を意識した長方形をした水盤などのランドスケープ・エレメントに忠実に表現されているかと思います。

深緑色をしたトレリスと球盤

バラを絡ませた深緑色のトレリスと球盤

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Promenade Plantée パリの空中公園

3月 4th, 2010

以前にニューヨークに出来たばかりの新しい公園 – The High Line Parkを紹介しました。今回は、その先例となったパリにあるPromenade Plantéeを紹介したいと思います。私が訪れたのは、大学院を卒業した後すぐの2005年9月ですから、少し情報的には古くなりまが、私のスケッチブック(ジャーナル)にも素晴らしい線路高架を利用したプロジェクトと書き記してあり、とても記憶に残るユニークな公園です。
 

屋上公園の下には、ブリックのファサードをもつアート・クラフト系のショップが並んでいます。

屋上公園の下にある、ブリックのファサードをもつアート・クラフト系のショップ


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三菱一号館美術館 - 復元を用いて、旧きモノを新しく。

2月 11th, 2010

前回から引き続いて、丸の内パークビルディングと三菱一号館美術館です。今回は、少し建築に目を移してみたいと思います。特に、この場所で特徴的且つユニークなのがジョサイア・コンドルがオリジナルを設計した三菱一号館です。
土地のオーナーである三菱地所を中心に、『復元』という手法を用いて明治初期のオフィス建築に付加価値を加え、美術館として生まれ変わりました。私が美術館を訪れた際、その復元方法の展示を見ることができ、昔の丸の内の歴史や成り立ちや一号館の建築施工方法などを感じることができ、ランドスケープ・アーキテクトとして大変興味深いものでしたので、これを機会に紹介したいと思います。

レンガ造りの三菱一号館美術館。広場を囲むようにして、建物があります。よく見ると黒柱とガラスの構造体が付属さています。

レンガ造りの三菱一号館美術館。広場を囲むようにして、建物があります。よく見ると黒柱とガラスの構造体が付属さています。


 
さて、この『復元』という方法は、 » Read more: 三菱一号館美術館 - 復元を用いて、旧きモノを新しく。

緑の柱・壁面緑化|Living Wall – 丸の内パークビルディング

2月 4th, 2010

丸の内パークビルディングのピロティ部にある緑の柱(壁面緑化)について、詳しく見てみたいと思います。
 

遠くから緑の柱を見る。スケール感を感じ取って欲しい。

遠くから緑の柱を見る。ぜひスケール感を感じ取って欲しい。


 
最近の壁面緑化の面白さは、様々な色調とテクスチャーにあると思います。以前までは、つる植物に限られていた壁面緑化の植物素材が、壁面緑化の技術の発達により、グラウンドカバー植物を直接に緑化基盤に植えることが出来るになり、多種多様の植物が用いられるようになりました。つる植物の場合は、「吸着してよじ登る」「からまってよじ登る」「垂れる」などの生育特性を生かした登はん型やユニット型を中心としたものでしたが、現在は、この丸の内パークビルディングの緑の柱に使用された垂直基盤型が現れ、ランドスケープ・アーキテクトの使用する植物素材が、とても自由に広がりました。
 
ランドスケープ・デザインの視点から、この壁面という垂直な構造体を考えると、とても視認性が優れているという点があります。簡単に言うと、普通に写真を取った際に、その画面に占める割合が多いということです。ということは、外部空間において壁というのは、空間を定義するだけでなく、人の目に自然と入ってくる大きな要素なのです。この視覚的アピールを利用し、最近の壁面緑化は企業やデベロッパーが私の建物は「環境に良いものだ!」と主張する広告・看板的な効果を目的とした利用が多いです。私自身の写真はありませんが、銀座のソニービルの壁面緑化も、「環境を配慮している」という会社の方針を示す広告効果を狙ったものとして例が挙げられると思います。 » Read more: 緑の柱・壁面緑化|Living Wall – 丸の内パークビルディング

丸の内パークビルディング(ブリック・スクエア)と三菱一号館美術館の広場

1月 27th, 2010

実は私は年末から新年にかけて、日本に一時帰国していました。その際に、東京で『これは素晴らしい。』と思ったランドスケープの一つを紹介したいと思います。それが、丸の内パークビルディング(ブリック・スクエア)と三菱一号館美術館の広場・中庭です。この場所は、東京駅の丸ビルがある仲通を有楽町・銀座方面に少し歩いたところにあります。少し奥に入った場所にあるので、気づきにくいかもしれませんが、その分、中に入ると都会の喧騒を忘れてしまうような、ちょっとした楽園的な空間になっています。特に私が行った日は、仲通りを歩いていると冬の北風やビル風が非常に強く吹きとても寒かったのですが、このブリックスクエアの入り口に入ると、気のせいかビル風があまりなく、外にいても快適でした。きっと広場が低層の建築物に囲まれていることにより緩和されたのだと思います。一方、仲通りそのものはほぼ南北に道が走っている為に、冬の北風をよく通すのでしょう。

仲通から丸の内ブリック・スクエア入り口

仲通から丸の内ブリック・スクエア入り口。角のお店は、花屋。

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High Line Park – 総括 – 荒廃した高架。そこに敷かれた砂利の間から生えた草。全ては、ここから始まった。

1月 22nd, 2010

現在、ニューヨークのアイコン的な公園になったThe High Lineだが、2001年当時は貨物列車が使用しなくなってから約20年が経ち、市長のジュリアーニの了承の下に、取り壊しまで後1ヶ月という寸前の危機に直面していた。
その取り壊しに関する自治会(Community Board Meeting)で、ある二人の住民が出会うまでは。。。

この二人の名前はJosha DavidとRobert Hammond。後に、非営利団体のThe Friends of High Lineを作ることになり、このThe High Lineの貨物列車高架の保存を唱え、その上に公共空間があることを想像しました。彼らが始めた草の根運動は、アーティスト、芸能人、企業家、政治家を含め、少しづつ大きな運動に発展します。

その願いは市長選の政策課題に取り上げられ、遂には、市からの公共空間としての利用許可が降ります。そして2003年にThe Friends of High Lineを中心に、この公園を作るきっかけにもなる国際コンペを開くまでに至りました。現在は、The Friends of High Lineは、運営管理に積極的に関わりつつ、そのコストの約7割の資金を補う為の、多大な献金を集める中心的な存在になっています。

今回は、総括としてthe Friends of High Lineが多く使用しているYouTubeを活用して、一連の事がわかる画像を紹介します。もちろん、実際に皆さんには行って欲しいのですが、少しはこれで体験出来たらと思います。英語ですが、少し分からなくても、どれも楽しめると思います。

まずは、全体的なHigh Lineの内容がわかるビデオ。映画「アメリカンヒストリーX」で有名なEdward Norton(ニューヨーク市民)が出てたりします。



The High Line公園の全体の流れ

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