Posts Tagged ‘日本’

英語、グローバル化のことを考える

1月 21st, 2012

先週、知り合いから英語の翻訳を見て欲しいと言い、手伝う機会がありました。日本の会社から海外への工場の指示文章で、私の英語にとってもチャレンジ的な内容でエンジョイさせて頂きました。普段、英語に関係ない日本のエンジニアの方が、そういう文章を作らなければいけないという点で、とても困っているようでしたのでした。今までは、海外の工場へは日本の文章で指示を出せたのですが、それでは、翻訳の意図がバラバラで統率がとれないということであり、日本本社からも、海外へ英語で指示するように変えるという方向転換をしたようです。

翻訳を手伝う中で、日本のグローバル化が激しく進むの現在を、とても感じる機会になりました。日本にいても、海外と連絡を出来る人材、もしくは将来的に、そういうことの出来る人材が必要なようです。

World Map 世界はとても広い。

World Map 世界はとても広い。


しかし、留学をする若者は、この現状を受けても、減っているという現実があるようです。「もう、どこにいても逃げ回ることが出来ない時代なのかもしれません。むしろ、これをチャンスと捉え、立ち向かっていく」人が必要な時代なのだと思います。

海外へ行くと、日本企業への就職が厳しいと » Read more: 英語、グローバル化のことを考える

日本のランドスケープ・アーキテクチュア(造園)訪問リスト Japanese Landscape Architecture Must-See List

6月 25th, 2011

来週には、私の同僚がバケーションで、日本に行く予定らしい。その彼女から、「日本でどこのランドスケープを観たら良いのか?」と聞かれました。このことに関しては、以前から学生やブログを読んでいる方から、「ランドスケープのお勧めな場所はありますか?」と以前に問い合わせがありましたので、今回、古典的な日本庭園から現代のランドスケープのプロジェクトまでリストに挙げてみることにします。

そもそも、モノや空間を観るということは、デザイナー・計画者にとって一番必要なことだと思います。その場所に行き、実際、その空間を感じてみることは、私がデザインする過程において、とても役に立つことが多いのです。その場所のSense、つまり雰囲気のようなものを感じることが、とても重要なのです。そこには、写真には見られない、利用し楽しむ人々や、在来する動植物、季節・天候により異なる景色などといった、時間・動的な要素が含まれるのです。このことを考えながら、どのように計画・デザインすれば良いのか?と自分自身で思考錯誤をしながら仕事をしています。

最初に、ランドスケープアーキテクトになりたいと学生の頃に思ったときは、私の周りには、デザイナーの方がほとんどいませんでした。私の先生も設計者ではありませんでしたが、「実際にモノを見るのが良いのでは?」とアドバイスを頂いたので、とりあえず、ランドスケープ関連の雑誌に載っている場所などを一人で訪ねては、そこでスケッチしたり、写真を撮ったりする事をよくしました。この事は、最近でも良くしていますし、やはり、そのことが実務に役に立つことが多いと最近、再評価しています。

ランドスケープ デザイン スケッチブック

今までのスケッチブック(ジャーナル)。どこか訪れるたびに、これを持ち歩いて、スケッチやメモをした。


 
今回は、自然的な国立公園や場所を除いたリストになりますが、以下がお勧めなランドスケープの場所に » Read more: 日本のランドスケープ・アーキテクチュア(造園)訪問リスト Japanese Landscape Architecture Must-See List

Paley Park ペイリーパーク ポケットパークに価値を見つめる

3月 22nd, 2011

先日、事務所のライブラリーでTrees for Architecture and the Landscapeという題名の古い本に偶然出会いました。よく見ると、著者はRobert Zion。そう言えば、お世話になった都田先生はよくRobert Zionの話をしていたなぁと学生時代のことを思い出しました。彼は、ニューヨークのポケットパークの元祖、Paley Parkを設計したことで有名なのですが、私個人的には、先生がスライドで見せてくれた彼のライフスタイルに学生時代は憧れた記憶があります。とにかく、彼の事務所は週4日働けばよく、更には、彼自身は馬で出勤するというものだったのですから。。。

彼のように優雅なライフスタイルをすることは、私個人、そして現在の働く人達にとって、とてもチャレンジであることは間違いないでしょう。しかし、そこまでの生活スタイルまでには、いきませんが、自分の好きな仕事をできる環境があることが、とても恵まれたことなのかもしれません。そして、それを可能にしてくれる、良きクライアントやコンサルタントの人達と働き、周りの人からサポートがあることは、本当に感謝すべきことなのだと最近は思っています。

さて、話を元のRobert Zionに戻して、彼の本との出会いを祝し、皆さんにポケットパークの好事例と称される、Paley Parkを紹介したいと思います。

Paley Park Fountain

Paley Park ペイリーパークので寛ぐ人たち。Honey Locustの木々からの木漏れ日が心地よい。

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災害時対策のチェックリスト

3月 16th, 2011

今回の東北地方における地震、津波、そして原子力発電の災害のことは、私自信とてもショックな出来事でありました。海外にいる私が悩んでどうするのか?落ち込んでどうするのか?と自問しながらも、感情的に不安定な日々が続きました。
なぜ私自身は海外に滞在し、働いているのか?
などど深刻に考えてしまいました。これに関しては、未だに、はっきりした答えが出ません…結局は、誰かが手助けが必要な時に、すぐ行動が取れるよう、今は、精神、肉体ともに切磋琢磨しようと決めました。いつか、国外で身につけた技術や知識を、日本に還元できればと思っています。その際は、無償の努力を惜しまないで、一日本人として、少しでも何かお手伝い出来たらと思います。

未だに、原子力発電のことに関しては、皆さんとても心配だと思います。今回、知り合いに送った災害時チェックリストが、参考になったと多くのメールを頂いたので、皆さんとシェアさせて頂きます。

Wilmaのハリケーンでは、このように大きな木や物が暴風により飛ばされ、電線が多くダメージを受けた。


5、6年前に、私がフロリダのハリケーンの被害で2週間ほど、電気が無く生活をした事がありました。その経験を活かして、私の会社が以下の災害時に必要なリストを作りました。良かったら参考にして下さい。
 
災害時に必要なものリスト

* 水 ー 3.5リットル(一日一人分)を3日から7日分 用意すること、ペットボトルに水をいれておくのも良いと思われる。 » Read more: 災害時対策のチェックリスト

庭を見ること、ランドスケープを訪れること

8月 15th, 2010

昨日、大学の研究室の先輩とスカイプで話していると、「研究室の学生が質問があるから、相談に載ってくれないか?」と頼まれました。「夏休みの課題として、素晴らしい屋上緑化の事例を見に行きたいのだが、デザインの観点からみてどこがお勧めですか?」という質問でした。

私は、職業柄、さらには、個人的な趣味として、日本や世界の庭やランドスケープを見に行くことが大好きです。なぜかと言うと、現地の庭・都市空間・公園などには、そこに住む人々が、どのように利用しているのか見ることが出来るからです。そして、現地の気候、緑、光、風などを自分で感じながら、空間や景観を観察することがとても重要だと考えています。そして、そこにある快適な空間には、何が影響しているのか思いふけることもあります。

特に、学生の時には、たくさんのランドスケープを見に行きました。一人で行くことも多かったのですが、ルイジアナ州立大学のMax Conrad先生とは、世界各地のランドスケープを見に行きました。今でも、それは、私がデザイナー・計画者としての貴重な糧となっていることは間違いありません。

Max Z Conrad先生。 視察旅行(Field Trip)のインドにて。

Max Z Conrad先生。 視察旅行(Field Trip)のインドにて。

イサムノグチが影響を受けたというJantar Mantar(Jaipurにて)。 左下にいるのは、一緒に旅行をしたルイジアナ州立大学の学生。階段を上るのがMax先生。

イサムノグチが影響を受けたというJantar Mantar(Jaipurにて)。 左下にいるのは、一緒に旅行をしたルイジアナ州立大学の学生。階段を上るのがMax先生。

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ランドスケープデザインの入門書 「造園計画」

8月 4th, 2010

ランドスケープに関わっていると、いろいろな履歴・職歴などを持った設計者や業界の関係者の方に出会うことが多くあります。環境やランドスケープといった広範囲なものを対象としている為、いろいろな分野の人達がランドスケープに興味を持ち、勉強し、仕事に就くという事実があるのでしょう。
 
このブログを始めてから、ランドスケープ留学について、いろいろな人達から問い合わせや反響がありました。そして最近、少しびっくりしたのが、現在、アフリカでボランティアしている日本人からのお問い合わせです。。。世の中、本当に広いものだと感じると共に、ランドスケープの分野にもグローバル化が進みつつあることを実感しています。そして、よく聞かれる質問の一つが、ランドスケープの経験が無いのですが、留学したいというものです。
 
以前にも書いたかもしれませんが、米国のランドスケープアーキテクチャーの大学院においては、多くの学生が、学部生の時にデザインの勉強をしてなかった人達で大半を占められます。同僚の大学院を出た人達に聞いてみると、その中の数人の海外から来た留学生が、ランドスケープ、建築やデザインを勉強してきた人達が混ざっているというのが、実情のようです。大学院生には、ランドスケープに関わる園芸や環境系の勉強をした人達であったり、経済、アート、文学など様々な事を勉強してきた人達で、皆さん多種多様です。現在、事務所にインターンに来ているLouisiana Sate Universityの大学院生に聞いても、8割ぐらいの学生がデザインの勉強をしてこなかった学生だという事でした。

私のケースは日本の大学にいる際に、緑地(ランドスケープ)を勉強しているものの、あまり特別、デザイン的なことを勉強したのかと考えると、そうでも無いような気がします。この自分の経験と同期の学生達のことをよく考えると、アメリカのランドスケープデザインは、以前からランドスケープに関わっていなかった人でも、関われる分野だと思っています。そして、このような人の多様性にこそ、将来のランドスケープをより良くすることができる私は思っています。
 
しかし、米国に直接留学する人こそ、日本のランドスケープの実情を聞かれることが多くあると思いますし、日本庭園に始まる造園やランドスケープに関する基礎的なことは抑えておいて頂きたいというのも本音です。そこで今回、ランドスケープに関わって来なかった人達も、現在、関わっている人達にも読んでほしい入門本を紹介します。日本語でランドスケープのお勧めの本は、ほとんど無いのですが、初心者・入門者向けには、この海文堂出版の造園計画という本がお勧めです。

造園計画 海文堂出版

造園計画 海文堂出版

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